仮想と現実の真ん中あたり

主に舞台探訪とか聖地巡礼と呼ばれる記録をつづるブログ

第4巻総扉絵の背景

■記事補足御礼
 久遠の絆ファンサイト はてな さん
 舞台探訪アーカイブ さん
 近代麻雀漫画生活 さん
毎度毎度、舞台探訪記の補足ありがとうございます。
咲やのどっちに長野県の住民票が交付されるまで、頑張り続ける所存であります<ぉぃ


「咲-Saki-」−県予選会会場編− 若干追加
先週末に別件で上京したついでに、残りの2枚を補完して来ました。
これで、現在までの予選会会場の背景は、ほぼ揃えることが出来たと思います。


「咲-Saki-」舞台探訪−長野県内編−
ついに、第4巻の総扉絵背景のモデルをつきとめる事が出来ました。

第4巻総扉(第4巻 P1)長野県茅野市 北山付近
残念ながら、作品中の赤いトタン屋根の家は無くなっていました。
長くなるので、取材の経緯は続きで。

 本探訪記内の「咲-Saki-」の画像の著作権小林立先生にあり、ここでは当該作品の比較研究を目的として引用しています。

※「咲-Saki-」探訪関連の記事一覧は、キーワード「咲-Saki-」で。


さて、第4巻の総扉絵を見た時、この絵だけで分かった手がかりは、以下の通り。


 ・マンホールの市章が不鮮明。
  →強いて挙げれば佐久市っぽいけど、根拠が薄いので一旦保留。
 ・赤いトタン屋根の家がある。
  →長野県には赤いトタン屋根の家は多く、これだけでは場所が特定出来ない。
 ・アンテナとスピーカーが描かれている。
  →手がかり(1):これは防災無線のアンテナ。
 ・大型車侵入禁止の標識がある。
  →手がかり(2):この道は、大型車が通れる比較的広い道路の近くの狭い道路。


これだけでは場所を特定出来ないので、一旦記憶の隅に留めておいた。
そしてその後、訪れた転機が、ETAさんからの情報による、原村の第26局[理論]扉絵,第28局[異変]扉絵の発見。
この背景を撮影した周辺に、総扉絵と似たような防災無線のアンテナが点在している事に気づいた。

原村付近のアンテナ
「これはモデルが近くにある可能性がある」と、思ったけれども、よく観察すると、作品中と微妙にアンテナの角度が違う。
作品中のアンテナ(アップ)原村付近のアンテナ(アップ)
写真からは分かりにくいけれども、この付近のアンテナは斜面下方向に対してまっすぐに近く、それに対して、作品の方は斜面下方向に対して左に曲がっているのだ。
この八ヶ岳山麓は、八ヶ岳が風化して出来た地形で、広い範囲にわたって西向きの傾斜地になっている。
と、いうことは、どの防災無線のアンテナも発信局を中心とした円の中心方向を向いているわけだから、左に向いたアンテナは、現在地よりも北方向に存在する事を示している。


…と、そこまでは思いついたものの、この八ヶ岳山麓は広いわけで…、既に見つかった場所から遠く離れてしまうと、「本当にこんな遠い所まで来ていいんだろうか?」と不安になって、また戻って途中の道を調べたりしはじめるわけで…。


そんな探索の中でひょっこり見つけたのが、前回の「FATALIZER」の舞台。あの橋は、たしかに「咲-Saki-」第26局の扉絵の場所よりも北にあった! 「合ってる、この推理で合ってる!」


 ・手がかり(3):第4巻の総扉絵は、第26局の火の見櫓から北方向にある。
 ・八ヶ岳山麓は、なだらかな斜面状の地形。
  →手がかり(4):第4巻の総扉絵の起伏のある地形は、川の近傍の可能性が高い。


以上の手がかりから得られる結論は、
「『FATALIZER』の士栗とウィルマの足跡を追って、大型車が通行可能な幹線道路を求めて北へ進め。それが川にぶつかる場所に、脇に折れる狭い道がある。そこが第4巻総扉絵のモデルの場所だ」
明々白々だよ、ワトソン君。





…と、自信満々で出かけて、探して見つからなかったのが先々週末の話(笑)
第37局の八ヶ岳の背景を撮って来たけれども、本当はその時に第4巻総扉が一緒に見つかる予定だったのだ。


「おかしいなぁ、無いはずが無いんだけどなぁ。どこで推理を間違えたかなぁ?」
と思いながら、第4巻をもう一度ながめていると…、
「ん? 待てよ、この坂と石垣は妙に見覚えがあるような…」
と思い当たった場所に今日行ってみると…、
はい、見事に正解でした(笑)
実はここは、先々週末に、「ここは雰囲気が似ているからこの奥にあるに違いない!」と思って通り過ぎた場所だったのでしたwww
でも、仕方ないよね〜、「赤いトタン屋根」を目印に探してたんだもの、まさかそれが無くなっているなんて想定外だったよ…。


さて、こののどっちが立っている場所ですが、赤いトタン屋根の家が無くなって、今何に変わっているかというと…、
実は、温泉スタンドになっていたのでした(笑)
温泉スタンドのためにタンクローリー車が入れるように整備されていて、だから「大型車進入禁止」の標識も無くなっていたんですね。
この温泉を、「のどっちの湯」という名前にして売り出せば、人気沸騰(ごく一部でw)だと思うのですが、いかがでしょうか?>茅野市観光連盟の皆様


そんなわけで、舞台探索でいい加減疲れたので、「のどっちの湯」で癒されたい、と思う管理人でした。


どっとはらい


('09.03.07 追記)
温泉スタンドは、背景を撮影した時期には既にあったようです。
情報いただいたJOSRさん、どうもありがとうございました!