第7巻カバー絵の背景を取材して来ました。
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発売された「咲-Saki-」第7巻のカバー絵を一目見て、釘付けになった。
もちろん、アップのキャラが風越大将・池田ァ!、だったのには驚いた。けれども、それと同じぐらい印象的だったのが、その背景。
一見、小林立先生の背景によく登場する神社と坂の組み合わせに見える。しかし、その構図は、神社と道路の2つの消失点を、それぞれ表紙と裏表紙に置いた二点透視法という、凝りに凝ったもの。
そして相変わらず精細ながら、書き込み過ぎでキャラを殺さない、地方の空気感を捉えたような背景の絵が素晴らしい。これはもう、今までの「咲-Saki-」イラストの中でも屈指の出来に数えられるはず。
しかも、小林先生の作風からすると、これも現地取材された舞台があるに違いない。しかも、風越エリア(=飯田市)に。
「探さずには、いられないな」
これはもう、『絵に呼ばれた』としか言いようがない感覚だった。
しかし…、
(以下、続きで)
実は既に、4月17日の時点で、発売前の告知イラストを見て、場所の推定を外してしまっていたのだ。
その時、風越エリアでは唯一のそれらしく思えた場所に、咲-Saki-舞台コミュの人に行ってもらったのだけど、結局は間違いだった。
「みじめだな…」
そうつぶやいてうつむく姿は、まるでどこその女子校麻雀部の大将のようだった、と人は言う。
- 作者: 小林立
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2010/04/24
- メディア: コミック
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その時、↑の告知イラストを見て思い浮かんだ仮定は、次の3点。
1.キャラが風越女子だから、きっと『かざこし子供のもり公園』の近く。
2.神社。
3.絵の地形の傾斜が急だから、飯田市の河岸段丘地形の中でも等高線が混んでるあたり。
そこから一番確度が高い候補地として、かざこし子供のもり公園から下った大宮諏訪神社のあたり、と読んで外したのが、4月17日のこと。
これで外したとするならば、それはきっと根拠が曖昧な方の、
1.キャラが風越女子だから、きっと『かざこし子供のもり公園』の近く。
の仮定が間違っていたに違いない。
しかし、その仮定を外してしまったら、後は飯田市内を中心として候補は無限に広がってしまう。
もう、打つ手は、無い。
…いや、本当にそうなのか?
「イメージするんだ。この手からどのような可能性があるか」
あらためてもう一度、第7巻の絵を見直す。
キャプテンの頭の上の方にある集合住宅。これは、地価の安い郊外にはないタイプの建物だ。とすると、もう一度飯田市街地を中心に当たる方が合理的だ。
すなわち、仮定は、
1.飯田市街地周辺。
2.神社。
3.絵の地形の傾斜が急だから、飯田市の河岸段丘地形の中でも等高線が混んでるあたり。
と置き換えるべきだ。そして、この仮定を検証するためには、
「Google Maps上で飯田市中心部から郊外に向かって、等高線が混み合った一帯にそって、パターンマッチする神社を探す」
という手法を使えば良い。そして、その結果選ばれる場所は…、
飯田市八幡町にある北辰神社しかない。
この結論に至ったのは、第7巻発売日の昨日の夜のうちこと。
そして、今日確かめに行って見たところ…、
無事、見つけることが出来たぞ、池田ァァ!
「なにごともそーやって、前向きに楽しんでいくのだよ」