仮想と現実の真ん中あたり

主に舞台探訪とか聖地巡礼と呼ばれる記録をつづるブログ

「咲-Saki- 阿知賀編」の舞台を回って来ました。

瀬戸内海の伯方島の探訪の翌日、やって来たのは奈良県吉野町吉野山
来年アニメ化が決定している「咲-Saki- 阿知賀編」の舞台です。





さて、阿知賀メンバーの地元は、一体どんな顔を見せてくれるのでしょうか?
 地図付きの探訪記は、こちらで→「咲-Saki-」舞台探訪−全国編−

舞台探訪者の心得
 ・舞台を荒らさないこと。 ・住民に迷惑をかけないこと。 ・舞台での行動は慎重に。

※「咲-Saki-」探訪関連の記事一覧は、キーワード「咲-Saki-」で。


吉野山の探訪は今回で3度目。すっかり慣れたつもりで、気分は「阿知賀編」の赤土監督の帰郷シーン、


第2話[side-A]吉野ロープウェイ


…と、行きたいと思ったら、いきなり出だしからつまづく。
ロープウェイって左右のゴンドラがあって、交互に上り下りするんですよね。つまり、同じ構図を撮れる確率は2本に1本なわけで、実は、↑コレは一度登る時にハズして、すぐ次の便で下りる時に撮影したもの。到着していきなりUターンさせられました、ハイ(笑)


第1話[side-A]吉野山参道


そして、再度登って、今度は順調に撮影を続けます。
↑は、阿知賀女子学院からの帰り道、小学生時代ののどっちと穏乃,憧。奥に見えるのが、“銅の鳥居”。銅の鳥居は、金峯山寺の四門の第一門にあたり、日本三大鳥居の一つに数えられるそうです。


第1話[side-A]銅の鳥居付近


そして、その銅の鳥居の石段の上から見下ろして撮影したり…、


第2話[side-A]銅の鳥居付近


鳥居の下にしゃがみ込んでローアングル撮影したりしつつ、「阿知賀編」のシーンを撮影。
一時期他の作品の探訪をしていたので、こういう不審者と間違われそうなスリルと隣り合わせの撮影があると、「ああ、『咲-Saki-』の舞台に来たなぁ」と妙な懐かしさを覚えます(笑)





お昼は地元の土産物屋さんで蕎麦を堪能。観光地価格ではなくリーズナブルで、おいしかったです。ごちそうさまでした!
食べている最中に土産物屋のおばさんとの世間話で、「今はまだ紅葉の始めだけど、それでも週末は人多いわよ。平日は人も少ないから、車で上まで行っても大丈夫」とか「世界遺産になっちゃったもんだから、壁の色も変えられないのよ〜」等々。なるほど、世界遺産も悲喜こもごもなんですね〜。


さて、だいぶ日も傾いた頃になって、残った大物物件は…、


第1話 扉絵[side-A]


↑コレだけという状況。観光案内のチラシを見ると、同じ構図の写真が「上千本」地区と表示されているので、上の方にあるはず。
そう思って歩き始めたのだけど、行けども行けども同じ構図が見つからず…、
つづら折りの坂を登りつめて、日も暮れかかった頃になってようやくたどり着いたのが…、





800m登った先の展望台。そして…、


第1話 扉絵[side-A]吉野山展望台


あった! そして、感動の絶景! ここまで来た甲斐があった〜!
こうして、無事、吉野山探訪は感動のうちに幕を閉じたのでありました。


そして翌日、北上して奈良市内の中央体育館に。


第3話[side-A]奈良市 中央体育館


はい、阿知賀女子が活躍した県大会の会場ですね。事前情報があったため、スムーズに現地に到着出来ました。
ロビー内部も窓口の方に断って撮影完了。
そして、「阿知賀編」取材のラストは、奈良県大会のヒキの小さなカット。池の対岸から引いた構図で撮れば良いはず…、


第3話[side-A]奈良市 中央体育館


…おや? 何かおかしい。
作中に描かれている、





この鉄塔みたいなものは、一体何だ?
後ろを振り返ってみると…、





コレか。
この電柱が構図に入るような撮影ポイントといえば…、





この階段の上…。







…なるほど、そういう事でしたか。ワトソン君、僕の察しの悪さ加減を笑ってくれていいよ。
こういう、階段の上や下からの構図を得意とする漫画家の先生を、僕は一人だけ知っているんだがね。


第74局 扉絵大阪府大阪市 阿倍野区


[ふくよかにすこやかに]扉絵茨城県石岡市高浜付近


そう、言うまでもなく「小林立構図」使いこと、「咲-Saki-」の小林立先生だよ。
思い出してみようじゃないか、なぜ昨日の吉野山で、僕たちは石段の上から見下ろしたりローアングルで撮影しなければならなかったのか? 小林先生の「咲-Saki-」ではなく、『作画:五十嵐あぐり先生、原作:小林立先生』の「阿知賀編」だったにもかかわらず、だ。
…その通り。おそらくは、小林先生が現地取材された資料を元にしているからだ。
まぁ、吉野山「咲-Saki-」番外編にも登場していたから、ついでの取材だったとも考えることが出来るだろう。


しかし、それではなぜ「阿知賀編」にしか登場しないはずの、ここ奈良市内に小林立構図があるのだろうか?


第3話[side-A]奈良市 中央体育館


つまり、小林先生はスピンオフ作品の「阿知賀編」の方も背景設定作りに関わっていらっしゃる、という事なんですね。両作品に渡る設定と現地取材、お疲れさまです!
管理人は、そんな丁寧な作品作りをされる、小林立先生と五十嵐あぐり先生の「咲-Saki-」と「阿知賀編」を応援しています。

 本記事内の「咲-Saki- 阿知賀編」の画像の著作権五十嵐あぐり先生と小林立先生、「咲-Saki-」の画像の著作権小林立先生にあり、ここでは当該作品の比較研究を目的として引用しています。