仮想と現実の真ん中あたり

主に舞台探訪とか聖地巡礼と呼ばれる記録をつづるブログ

「咲-Saki- 阿知賀編」第5話扉絵の舞台に行って来ました。

やぁ、ワトソン君、ずいぶんとご無沙汰じゃないか。
え? 何か面白い話は無いかって?
そうだねぇ、先週末に「阿知賀編」第5話扉絵の舞台に行って来たよ。





 地図付きの探訪記は、こちらで→「咲-Saki-」舞台探訪−全国編−


見たまえ、実に良い絵じゃないか。僕が気に入っている龍怜コンビがアップなのはもちろんだが、カラーで描かれた背景も陰影の技が冴えている。本当に「咲-Saki-」シリーズの絵は見ていて飽きないよ。
何よりも、カメラをわざと斜めに傾けて切り取った、この構図のセンスが素晴らしいじゃないか。


…何だって? 舞台を見つけた話じゃないのかって? いや、この場所は、大三元四暗刻さんのブログで教えてもらったものだよ。
え? それじゃなんで僕が出て来ているのかって?
ワトソン君、『特定』だけが舞台探訪の面白さじゃないのさ。今日は、この絵の構図の謎を追ってみようじゃないか。


以下、続きで。


第5話扉絵[side-A] ガンガン '12年1月号 P464-P465大阪府豊中市 服部緑地公園


さて、一体どうして、この扉絵は絵も写真も良い構図に見えるんだろうね? その謎について考えてみよう。
ワトソン君、『黄金比分割』は知っているかい? そう、人間にとって最も安定し、美しく見えるとされる比率のことさ。
 →参考:黄金比(Wikipedia)
 →参考:被写体を美しく配置する、黄金比を取り入れたカメラの構図


Photoshopプラグイン黄金比分割のラインを描いてくれるGolden Section pluginというソフトがあって、デモ版だと無料で使うことが出来る。
今回はこのツールを使って、第5話の扉絵を分析してみよう。
まずは、背景写真の方だ。Golden Section pluginで、黄金比の長方形に内接する円の軌跡を描くと…、





ほぼ黄金比で分割されたエリアに、被写体が配置されている事が分かるだろう?
撮影された方の絵のセンスが良く表れてるね。


そして、次は扉絵の方だ。今度は螺旋に加えて、黄金比の長方形の対角線を追加してみよう。





どうだい、見事な技じゃないか。黄金比の対角線上にキャラを配置して、龍怜コンビのバストショットを収束ポイントに持って来ている事が分かるだろう?
撮影者の黄金比の構図に応えて、五十嵐先生が左右逆転の黄金比でキャラを配置したわけだ。
まさに黄金のコラボというべきじゃないかね、ワトソン君?





…実は、この場所を普通に撮ろうとしたらベンチに座っている人が写ってしまう、という事情があったのかもしれないがね。

 本記事内の「咲-Saki- 阿知賀編」の画像の著作権小林立先生,五十嵐あぐり先生にあり、ここでは当該作品の比較研究を目的として引用しています。