感想などなど
■「電脳コイル」 第26話
電脳空間をめぐる波乱の末に描かれたものは、ヤサコとイサコの心の絆でした。
最終話から第1話を振り返ってみれば、それは首尾一貫して元いじめられっ子のヤサコと孤独なイサコの出会いから始まって、ふれあい,そして成長を軸にした物語でした。
たとえ傷ついたとしても、それでもなお人を求める事・信じる事の大切さを描きつつ、また同時に電脳テクノロジーの存在であるデンスケも肯定する、未来に贈るべき素晴らしい最終回だったと思います。
今まで見てて良かった! ホント、そう思える最終回でした。
■「GUNSLINGER GIRL」
- 作者: 相田裕
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/11/27
- メディア: コミック
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喪われてから思い知らされる。彼女達にとって、「未来」がどれほど大切なものであったのかを…。
今回の巻では、話の本筋ではないのですが、トリエラと、トリエラを守ろうとする担当官ヒルシャーの描写が良かったです。うん、お互いに不器用なこの二人は、とても好きですね。
■「時砂の王」
- 作者: 小川一水
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/10/01
- メディア: 文庫
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「Kanon」守口市探訪へ行く途中の電車の中で読んだのですが、思わず物語にどっぷりと引きずり込まれてしまい、一気に読んでしまいました。個人的には、今年一番の小説だったと断言します!
古典的名作「果てしなき流れの果てに」を彷彿とさせるような時間物をテーマとしながら、そこには希望を失わずにあらがい続ける人間像への賛歌、そして基本的にはラブストーリーであるといういつもの小川一水の作風は健在。
これは小説だけに留めておくのはもったいない出来。ぜひ映像化して欲しいのだけどなぁ。…無理だろうなぁ。絶対に売れないだろうし(笑)
ちなみに、表紙の長髪黒髪の後ろ姿の少女は、古代日本史に登場する伝説の女王です。…と書いておくと誰かが間違って買ってくれるかもしれない、カナ?カナ?(笑)
■余談
エーリヒ・ハルトマン(Wikipedia)
戦時中のエースが作品中であの扱いだと、もしもドイツで翻訳されたら反感を買うような気も…(汗