アニメ「神様ドォルズ」空守村の舞台に行って来ました
アニメ版「神様ドォルズ」に登場する、空守村の舞台に行って来ました。
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第7話 | 旧上岡小学校(茨城県大子町) |
「神様ドォルズ」は、やまむらはじめ先生らしい伝奇アクションに、さらに“ロリ”と“巨乳”という要素が加わった、「何その『ジャンボ抹茶アイスパフェ』みたいなの?」という反則のような作品です。
しかし、第5話からの帰郷編−そのうち特に第7話−は、これまでの展開から一転、まるで今まで溜めて来たものを吐き出すかのように、古い因習と熱い情念が火花を散らし、血と涙が交錯する、やまむらワールドが繰り広げられます。
その、やまむらワールドが見事に再現された帰郷編の舞台、空守村を取材して来ました。
舞台探訪者の心得
・舞台を荒らさないこと。 ・住民に迷惑をかけないこと。 ・舞台での行動は慎重に。
■空守村入口
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第5話 | 西河内中町(常陸太田市) |
第5話ラストの空守村入口。
「取材して来ました」と言いつつ、実は帰省のついでだったりしまして(笑)
でも、そこそこ知ってる地域とはいえども、ここは国道から奥に入ったところにあって、まず普通は地元民以外は出入りしない場所。
「どうしてここが舞台に?」と首をかしげていると、この地区の市民ふれあいセンターに映画「ディアドクター」のロケ地の看板を見つけました。
推測するに、これらのロケ地の選定は、どうやらロケ協力のいばらきフィルムコミッションさんのアレンジのようですね。
■空守村上空
「神様ドォルズ」の空守村編の舞台はそれぞれが離れているので、事前情報無しで自力で探すのはまず無理。
そこで、フィルムコミッション関係の情報に「篭岩山」とあったのを頼りに、常陸大宮市の篭岩山の展望台まで来てみたわけですが、はて? ここは一体何に使われたんだろう? もしかして、これは…、
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第2話 | 篭岩山展望台(常陸大宮市) |
コレで良いのかな? 詩緒が玖吼理と飛ぶ空守村上空。
※この場所は、細い林道を車でかなり奥まで分け入った場所から、さらに徒歩で登山路を少し登った所にあります。山道に慣れない人や大型車はオススメ出来ません。
さて、コレがあったなら、例のアイキャッチに登場する空守村遠景は、この篭岩山頂上から撮影したものでは?、と当然思うわけですね。
そこで、「上級者向け」と書かれた看板を超えてさらに登山道の奥に分け入ったわけですが、その行く手に現れたのは…、
![](https://cdn-ak2.f.st-hatena.com/images/fotolife/U/USO9000/20010205/20010205180300.jpg)
写真からは分かりにくいですが、コレ、断崖をロープと鎖一本で降りる道。まさか、舞台探訪でロッククライミングをする日が来るとは!
苦労しながら何とか降りたら、目の前に断崖と鎖がもう一本。ショルダーバッグとカメラバックを抱えた軽装では、これはキツイ! 一人だとケガしたらどうしようもないので、ここで断念。もう一度断崖を登って引き返しました。
舞台探訪で命の危険を感じた、初めての体験でした。
いくら何でも、スタッフはこんな所まで取材に来ないと思うのですが。ねぇ…?
■杣木家宅
これまた事前情報を元に、高萩市の穂積家住宅へ。
着いてから「ここは何の舞台だろう?」とキャプ画と比べるという、異例の状況が続きます。そして、これは…、
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第6話 | 穂積家住宅(高萩市) |
靄子家宅か!
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第6話 | 穂積家住宅(高萩市) |
どこにカメラを向けても、細かい所まで一致していて、一ヶ所だけでも満足度は高いです。…落ちる心配もないし(笑)
また、近くのたつご味噌さんが、どうやら器師の工房のモデルのようなのですが、お仕事を邪魔するのもどうかと思って、この日は取材は断念しました。
でも、戻ってからサイトを見ると観光のための見学コースを紹介しているようですね。事情をお話して、お礼代わりにお土産を購入すれば大丈夫かも? 行かれる方は、マナーを守った上で相談してみてはいかがでしょうか。
■瀬能先生宅
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第8話 | 冥賀の里(大子町) |
第7話に登場する瀬能先生宅は、大子町にある冥加の里。
『冥賀の里』というと、つい歴史的景観の保存地区みたいなのを連想してしまうのですが、実は『冥賀の里』というのは、この藁葺きの一軒家を指しているようです。
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第7話 | 前冥賀(大子町) |
『冥賀の里』付近は、他のシーンの舞台にも登場しています。
■空守小学校
そして…、
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第7話 | 旧上岡小学校(茨城県大子町) |
第7話に登場する学校は、↑と同じ大子町にある、旧上岡小学校。
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第7話 | 旧上岡小学校(大子町) |
ちょっとした場面の背景も一致していて、きめの細かい取材がされている事が分かりますね。
ここは、NHKの連続テレビ小説大河「おひさま」の舞台として有名で、行った時には、教室の中にロケの様子などが展示されていました。
そして、廊下には「神様ドォルズ」のポスターも!
![](https://cdn-ak2.f.st-hatena.com/images/fotolife/U/USO9000/20010205/20010205180630.jpg)
また、8月26日〜8月28日,30日〜31日には、なんと、ここに玖吼理が来るというイベントがあるそうです。お近くの方は、ぜひ!
→空ビ玖吼理、ロケ地の茨城へ行く!(「神様ドォルズ」公式サイト)
■お社
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第6話 | 常陸国出雲大社(笠間市) |
そして、匡平と日々乃が雨宿りするお社のモデルは、笠間市にある常陸国出雲大社。
後から調べたら特に縁結びの神様だそうで、あ〜、お守り買っておけば良かった(笑)
■その他
今回は行けませんでしたが、OP.で瀬能先生がたたずむ橋(阿幾とのシーンでも使われた)は、大子町にわりと近い、常陸大宮市の下小川駅付近にあるそうです。
■あとがき
今回の空守村の舞台は、茨城県北部に広範囲に散らばっていて、取材が大変でした。普通に全部回ろうとすると丸2日間はかかるでしょう。
この広大な舞台を回るためには、事前情報が不可欠でした。IBK44(@Twitter)さんの情報に感謝です。
また、今回の取材では、「ローリング回し蹴り」の管理人、しらさんに大変お世話になりました。どうもありがとうございました!
本探訪記内のアニメ「神様ドォルズ」の画像の著作権は案山子保存協会 様にあり、ここでは当該作品の比較研究を目的として引用しています。