仮想と現実の真ん中あたり

主に舞台探訪とか聖地巡礼と呼ばれる記録をつづるブログ

GPS-CS1K vs M-241

案山子“玖吼理”の称号をいただきました。久遠の絆ファンサイト はてな さん)
>その隻に該当するのは、やっぱり観鈴ちんであろう。
一言余計w


SONY GPS-CS1K vs HOLUX M-241
ついつい、以前にはやみさんに聞いてから気になっていた、GPSロガーのHOLX M-241に手を出してしまいました。
そこで、この機会に今まで使用していたSONY GPS-CS1Kといくつか比較実験をしてみました。

左:SONY GPS-CS1K/右:HOLUX M-241


1.概要
SONYGPS-CS1Kが12chで「約±10m程度の精度」とうたっているのに対して、HOLUXのM-241は32chの定評あるMTKチップセットを使用し、そしてなんとSBASまで併用可能で、その時の精度は水平精度2.2m未満(95%)、垂直精度5m未満(95%)とうたわれていてます(M-241 日本語取扱説明書)。これは結果が大いに期待出来そうです。


2.第一印象
モノとしての作りは、GPS-CS1Kの方が好印象です。デザインは良いし、電池の逆挿入防止もしっかりしてます。
M-241は細部の作りが大雑把で、電池の逆挿入防止が付いてません。付属のPCのツールも初心者には分かりにくいかもしれません。
が、それ以外の点では、M-241が全ての点で上回っていると言って良いでしょう。液晶が付いていて単体で設定を変えられるし、USBを接続しながらも動作出来るのでPCに接続してログを吸い出す事が出来ます(GPS-CS1KはUSB接続すると記録が止まる)
個人的に気に入ったのが、液晶画面に現在時刻が表示出来ること。ログデータを使ってデジカメ画像にジオタグを打ち込むためには、デジカメの時計を正確に合わせておく必要があるのですが、腕時計を持たない派の管理人だと、いちいち携帯電話で時報を聞いて合わせなければなりませんでした。それがセットで使うGPSロガーが時刻を表示してくれるというのは大変便利です。(しかもGPS情報だから原子時計精度)
 第一印象:M-241の勝ち


3.測位までの時間比較
従来GPS-CS1Kで不満だった、衛星を補足して測位するまでの時間を比較してみました。
まず、ビルの谷間での条件をテストするため、松本市内中心部の比較的立て込んだ場所で測定。


(1)測位までの時間(市街地)
ロガー測位までの時間
GPS-CS1K約1分40秒
M-241約50秒
GPS-CS1Kは2分近くかかっていて、感じていた悪条件下での遅さが裏付けられました。
では、次はGPS-CS1Kのリベンジのため、ひらけた郊外に場所を移します。


(2)測位までの時間(郊外)
今度は、松本空港横の公園。周りにほぼ障害物が無い状態での実験。
ロガー測位までの時間
GPS-CS1K約35秒
M-241約5秒
M-241はえぇーー!!! 1/3に時間を短縮したGPS-CS1Kもがんばったのですが、M-241は実用上「待ち時間無し」と言ってもいい圧倒的な速さを見せつけました。
測位までの時間:M-241の圧勝


4.測位精度比較
いよいよ、測位精度の比較です。
条件をそろえるため、M-241の記録間隔(設定で変えられる)を15秒(GPS-CS1Kが15秒固定だから)とし、出力形式をNMEA-0183としました。
そして、
  (1)両方同時に記録開始して、両方同時に持ち歩く。
  (2)(1)で記録されたログをGPSBabelKMLに変換(200pointに制限)。
  (3)Googleマイマップにインポート。
として出来たのが、↓の結果です。


(1)測位精度(市街地)
 青がGPS-CS1K、赤がM-241の軌跡。
↑はハメコミ画像です(クリックでマップへ)
M-241はスタート地点だけは変な位置を表示していますが、それ以外は合格の出来。
それに対してGPS-CS1Kは、条件が悪いとはいえ、ちょっとふがいない出来です。


(2)測位精度(郊外)
 青がGPS-CS1K、赤がM-241の軌跡。
↑はハメコミ画像です(クリックでマップへ)
M-241、SUGEEE!!! このまま巡航ミサイルに搭載しても、郊外の軍事施設なら余裕でピンポイント爆撃可能じゃないのか!? 技術の進歩って恐ろしい…。
それに比べてGPS-CS1Kは、この好条件下でこの精度はいただけません。
測位精度:M-241の圧勝


5.結論
結論:使いこなす自信があるなら、M-241を買え
価格は同じ\12,000程度(管理人は、楽天経由のSPA GPSセンターさんで購入)。以上の結果を見れば、使いこなせる上級者なら、GPS-CS1K(今はGPS-CS1KSP)を買う理由は無いと言って良いでしょう。
今や、機能はシリコンチップの性能で決まってしまうので、チップが良いものには勝てないんですねぇ。