仮想と現実の真ん中あたり

主に舞台探訪とか聖地巡礼と呼ばれる記録をつづるブログ

第38局[結託]の背景

■「咲-Saki-」−真夏のステルスモモ探索戦−
 「咲-Saki-」舞台探訪〜長野県内編〜


ヤングガンガン '08年No.16号収録の、第38局[結託]の扉絵のモデルを取材して来ました。

第38局[結託]扉絵長野市大字鶴賀権堂町


探索記は長くなるため、続きで。


映画「スカイ・クロラ」の鑑賞ついでに、「咲-Saki-」の舞台探索のため、長野市へ。


朝方現地に到着し、工事のおじさんの誘導に従って、長野市権堂町の駐車場に到着。(ココ重要。後で試験に出るぞw)
まずは、前回完全な構図が再現出来なかった第32局[先輩]の背景の再回収に成功。


さて、そしていよいよ、今回のメインの目的の一つ、「咲-Saki-」第38局の扉絵の探索を開始する。
この背景には、モモの立っている背後に、アンテナの付いた高い放送or通信塔が描かれている。
まずは、この塔がテレビ局ではないか? という仮説を元に、車で移動して長野放送とテレビ信州へ。
しかし、ここは2つともハズレ。まぁ、これは事前にGoogleの画像検索で調べていたので予想の範囲内。
実は、本命は別にあって、それは長野市中御所のNTTコムウェア長野ビル。
NTTコムウェア長野ビル
…だったのだけど、これが違った! これで事前に予想した地点が全て外れる事態に。
「ケチついちゃったかなァ…」
ここでちょうど「スカイ・クロラ」の入場時間になったので、探索を一旦中断して映画館へ。


…む、パイロットの脱出時に爆薬で吹き飛ぶスピナ、萌え。


そして、「スカイ・クロラ」を見終わったのが昼頃。クーラーの効いた映画館を後にして、猛暑となった日中の日差しが照りつける中、再び探索を開始する。
今度の目標は、午前中の探索でちらっと見えていた、JR長野駅東口方面に見える鉄塔。
内心、駅に近い方面だと嬉しい事があって、それは長野市大字鶴賀に位置すること。


前回、第32局[先輩]の背景で、『モモとかじゅ先輩が立っていた背景2枚の場所は、長野市大字鶴賀権堂町だった』というレポートを書いた。
「鶴賀学園のキャラが、実際に“鶴賀”の地に立っている」
それは、長年にわたって舞台探訪をしている管理人にとっても予想外の、そして胸を熱くさせられた『事件』だった。
あるいは、それは単なる偶然で、こちらの勝手な思い込みだったかもしれない。。
…と思いながらも、一方で、「そんな出来過ぎた話が、本当に意図した演出だった、という事ならいいのになぁ」という希望もまた、捨てきれずにいた。
まぁ、その、例えて言えば、それは舞台探訪者にとっては、理想上の恋人が現実に現れたような、一つの夢の形であるわけなのだ(笑)
と、いうわけで期待に胸をふくらませて来てみたのだけど…。


国道事務所と千曲川河川事務所
手前が国道事務所で、向こう側が千曲川河川事務所の鉄塔。
…これも違う。


『鶴賀学園のキャラが立っている背景の場所は“鶴賀”』
な〜んて夢のような話がそうそうあるはずがなかったか。そんな事までこだわる作者なんているわけないよなぁ…。
と、思いながら、あきらめて帰ろうと思って、最後に周囲を見まわしてみると、何だかやけにいい形(?)の鉄塔が背後方向に立っているではないか。
「あっ、あれはっ!?」


中部電力長野営業所
行ってみると、それは、長野市柳町の中部電力長野営業所の鉄塔。
そしてそれは、「咲-Saki-」背景に登場する鉄塔にとても良く似ていた。
ここから、
「この鉄塔が作品中のような角度で見える方角というと…」
と見定めて歩いて行くと…、


「あれれ?」
何だか、見覚えのある工事のおじさんが立ってるよ!?
そしてそこに…、


ハイ、冒頭の背景のモデルがあったのでした。
そして、今朝、私が車を止めていた駐車場のすぐ横、数時間前に目の前を歩いた場所でありますorz
モモがアップで立っているこの場所、まぎれもなく長野市大字鶴賀権堂町です。


偶然も3つそろえば、これはもう必然と言って良いでしょう。


『「咲-Saki-」鶴賀学園の舞台は、本当に長野市大字鶴賀にある』


う〜ん、この「咲-Saki-」のセンスには惚れざるをえない。